中学3年生の子供を医学部に進学させようと思っています。学資保険は満期金300万円で、貯金が900万円貯まりました。足りるでしょうか?
私立大学医歯学系の学費は、6年間で平均約2,357万円!
私立大学の医学部、歯学部にかかるお金は特に高くなっています。
在学期間も6年間と長く、かなりの負担額になります。
文部科学省の「平成30年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額調査」によりますと、私立大学医歯系学部(昼間部)の平均額は、
・入学金・・・1,073,083円
・授業料・・・2,867,802円
・施設設備費・・・881,509円
初年度納入金の合計で4,822,395円
6年間の合計は約2,357万円となります。
医学生には様々な奨学金がある!
在学期間が長い医学部や歯学部に進学するなら、途中で学費が不足することがないよう、十分に検討する必要があります。
学資保険で300万円と、貯金で900万円を用意されているということですが、平均的な学費の私立大学の医学部に行くにはまだまだ足りません。
ただし、上記の学費はあくまで平均値ですので、なるべく学費が安い大学を選ぶことや特待生に選ばれるなどという場合は進学も可能になるかもしれません。
給付型奨学金を利用できないかを検討
学費が不足する分は、奨学金を利用しなければ進学は難しいと思われます。まずは、返済不要の給付型奨学金を利用できないかを検討しましょう。 また、地方自治体では、青森県のように、地元の大学の医学生や県外の大学の医学部生に奨学金を貸与し、一定期間地元の医療機関に勤務すると返還が免除されるというところもあります。
参考:青森県 医師修学資金
日本学生支援機構の奨学金の利用も検討
私立大学の医学部に進学する場合、日本学生支援機構の第二種奨学金(利子が付くタイプ)では、最大で月に16万円、6年間で1,152万円を借りることができます。
すると、これまで準備してきた資金と合わせれば、大学によっては進学も可能になってきます。
但し、これだけの金額を借りると返済も大変になりますので、返済可能なのかをよく検討しましょう。
進学資金が足りないけれど、お子様がどうしても医師になりたいという気持ちがあるのなら、親としても支援してあげたい気持ちになるのは当然です。
教育ローンを利用する場合は、老後の生活が破たんするようなことにならないよう、きちんと資金計画を立てましょう。
- 私立大学医歯学系の学費は、6年間で平均約2,357万円。大学によっても大きく異なるので調べてみよう
- 特待生制度や利用できる奨学金がないか、調べてみよう
- 不足分は教育ローンを利用することも考えてみよう