防衛大学校は、学費が無料で、国家公務員としての給料ももらえるというのは知っていたのですが、他にもそんな大学校があるのでしょうか?(Oさん・女性・48歳)
日本の省庁が管轄している大学校に進むということは、卒業後の進路をほぼ決定づけるということ。専門的な知識を身に着けることもでき、就職もほぼ決まる…。「就活」に悩む必要がないのも大きな魅力といえます。
日本の省庁が管轄している大学校とは?
大学校として有名なのは、国土交通省が管轄する「海猿」で話題となった海上保安大学校、気象大学校、航空保安大学校、パイロットを目指せる航空大学校など。防衛省が設置する防衛大学校、防衛医科大学校もあります。
学費は免除ですが、全寮制で食費や光熱費、教科書代は自己負担の大学校もあります。
また、月々十数万円の「手当」が支給されます。
航空大学校は年間100万円程度の費用がかかります。
大学校を卒業後は学士号も取得できます。
大学校の難易度は?
学費ゼロで専門知識が学べ、給与も支給、就職も安心。こんな好条件だから難易度もかなり高く、倍率も高い狭き門となっています。
特に医学系の防衛医科大学校や、定員が15人程度の気象大学校は偏差値70前後とも言われています。
また、大学校によっては自衛官としての訓練がありますので、学力だけでなく体力も必要です。
大学校のメリットは?
学費や給与面のメリットはもちろんですが、卒業後の就職が約束されていることも大きいでしょう。一般の大学を卒業してから入ってくる方もいるくらいです。
ただし、勉学も訓練という位置づけですから、無断で休むことは許されませんし、内容も高度ですので、ついていくのも大変なはずです。
自分が学びたい、働きたい内容と合致し、本気で進学したいという気持ちがあることが大前提です。