なかなか貯金ができない方へ。
節約を頑張っているし家計簿もつけているのに、去年と通帳残高が変わっていないのは何故?と悩んでいませんか?
この記事を読むと、【貯まる家計】にするために必要なステップがわかります。
但し、短期的に【貯められない時期】もあります。
この記事を書いている福島佳奈美(ふくしまかなみ)は、家計相談を積極的に行っている、FP歴10年以上のファイナンシャルプランナーです。
この記事では、家計管理が苦手な人でも【貯まる家計】にする方法を、自分の体験やFPとしての相談業務から得た経験をもとにお伝えします。
貯め方(方向性)が間違っていると挫折しやすい。【マインドセットは大切です】
お金を貯めたいと思っても、貯め方が間違っていると挫折しやすいです。
つまり、目標へ向かう方向性が大事です。
お金を貯める前に最低限確認しておきたいこと
・やりたいことの値段
・資産と負債がいくらあるのかの把握
・自分に合った貯め方
もう少し詳しく解説します。
やりたいことに、いくらかかるのかを具体的に調べてからお金を貯めよう
やりたいことの値段で目指す山の高さが決まります
明確な目的もなくお金を貯めると、
「これで足りるのかな?」
「これくらいのペースでいいのかな?」
と途中で不安になります。やりたいことにいくらかかるのか、夢の値段を調べると、目指す山の高さもわかりますし、ペース配分をどうするか、計画も立てられます。
具体例をあげてみましょう。
家族が楽しく過ごせる広めのリビングがある一戸建ての家が欲しい。
相場:4,000万円
欲しい時期:5年後
必要な頭金:500万円。但しまだ200万円しか貯まっていない。
あと、5年で300万円貯めよう!と目標が決まりました。
資産と負債がいくらあるのかの把握
今の資産や負債がどのくらいか、現実を直視しよう
夢を実現するために、いつまでにいくら必要かわかりました。
お金を貯める目標が決まったのです。
現在、自分が保有している資産や負債の種類や金額を把握して、
目標までに足りない分を、どうやって準備するか、プランを立てる準備が必要だからです。
持っている資産や負債によって、その最適なプランも変わるので必要なステップです。
自分に合った貯め方(方向性)を選ぼう
お金を貯めるにも、マインドセットが大切です。
なぜなら、自分に合った貯め方を選ばないと、挫折しやすいからです。
具体例をあげてみましょう。
子どもの大学進学のための資金を、17歳までに300万円準備する場合
貯め方:毎月2万円、児童手当1万円+節約で浮いたお金1万円を銀行の定期預金で積み立てる
結果:児童手当と生活費を同じ銀行口座で管理。結局生活費として使ってしまい、月に1万円貯めるのが精一杯。
正直、お金を貯めるには「気持ち」だけでは難しいです。
最近の保険は元本割れするから無駄という先入観が邪魔をすることも。
貯められない人は、学資保険を利用するとか、きちんと口座を分けるとか工夫が必要です。
つまり、【貯まる家計】にするためには、目標の山がどんな山なのか調べて、自分に合った方法で方向を定めて登り始める!これがスタートです。
これを決めないまま、やみくもにお金貯めたい!と頑張っても挫折しやすいです。
実は、私も「貯められない人」だったので、教育資金準備には学資保険を活用しました。
おかげでなんとか挫折せずに満期を迎えることができ、上の子は無事大学に進学しました。
下の子の学資保険も、すでに支払い済みで使う時を待っています。
お金の流れを整理する【家計の見える化】は必須
貯まる家計にするためには、【家計の見える化】は必須です。
家計の予算を決めよう
家計も国家予算と同じ。予算を決めないと破綻します。
今月は赤字・黒字、というような超短期的な家計の把握では、人生100年時代を乗り切れません。
長期的なライフプランを立てて、将来必要なお金を確保しつつ、今の生活を維持していかなければなりません。
国みたいに赤字国債を連発することは家計ではNGなので、長期的な視点で家計をコントロール必要があります。
お金の流れを把握するまではきちんと記録
お金の流れを把握するまではきちんとお金の流れを記録するべきです
お金を貯められない人は、自分のお金の使い方がOKなのか、NGなのか検証が必要です。どんなお金の使い方をしているか、反省するためです。
特に、キャッシュレス時代、お金の流れが複雑化していて収拾がつかなくなりがちです。
具体例を挙げてみます。
コロナ対策にもなるし、ポイントがつくから、とクレジットカード払いが中心の生活。手元の現金は減らないから、感覚でお金を使う。
結局、引き落とし口座の残高不足になってしまうことに。
キャッシュレスでも、アプリの家計簿や明細のチェックをまめにして予算を守るべきということです。
常に意識できないなら、意識できるような貯蓄体質になるまでは、記録してお金の流れを把握することが必要ですね。
つまり、貯まる家計にするためには、【家計の見える化】は必須。
中長期プランの【貯まる仕組み作り】が必要
はっきり言って最初は大変です
家計の見える化は、現実に向き合って、トライ&エラーで取り組むもの。
家計簿をつけていたとしても「記録」するだけでは、ちょっと残念。
貯まる仕組み作りに取り組んで、ペースをつかむまで、普通の人なら最低でも3か月程度は必要です。
できたら1年くらいはしっかりとお金に向き合うことで、貯まる家計にすることができます。
【貯まる仕組み作り】が出来たらずっと安心家計!
家計の見える化ができたら、年に1度、家計の決算と予算の構築、最低でも月の1回程度の家計反省会をすれば、ずっと安心な家計が続きます。
但し、育児の真っただ中、子どもの学費のピーク時など、短期的に【貯められない時期】もあります。
その前提で他の時期にカバーできるような家計設計にすればいいのです。
私も専業主婦時代、お金が貯められず、非常にストレスを感じていました。
でも、そのうち働けばいいんだ、と気づいて前向きに人生に向き合うことができました。
収入も支出も変動するのですから、同じペースでお金を貯めることは、無理。
そんな当たり前のことにも気づかなかったのです。
1人では挫折しそう、という方には家計相談のプロであるファイナンシャルプランナーの
をどうぞ。
相談料はかかりますが、そのぶんを浮かせてさらに貯まる家計にすることができるよう、2人3脚でサポートします!