高校1年生の子供の進学先に、自宅から通える理系の私立大学を考えています。これまで、積み立てていた学資保険の満期金300万円と、貯金の200万円を進学資金に充てようとしていますが、足りるでしょうか?
私立大学の学費は学部によって異なる。理系は文系より高め!
私立大学の学費は学部によって大きく異なりますが、理系の学部は文系よりも学費が高いのが一般的です。
私立大学理系学部(昼間部)の平均額
文部科学省の「平成30年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額調査」によると、私立大学理系学部(昼間部)の平均額は、
・入学金・・・254,309円
・授業料・・・ 1,105,616円
・施設設備費・・・ 185,038円
初年度の合計で1,544,962円、
4年間の合計は約542万円となります。
ちなみに、
私立大学文系学部(昼間部)の平均額は、
・入学金・・・ 229,997円
・授業料・・・ 785,581円
・施設設備費・・・ 151,344円
初年度の合計で 1,166,922円
4年間の合計は、約398万円となりますので、
理系学部は、文系学部と比較してかなり学費がかかるといえます。
理系の学生は忙しい!アルバイトが厳しい場合もあることを考慮して!
学資保険で300万円と、貯金で200万円を用意されているということですので、大学の学費自体にかかるお金はほぼ大丈夫だといえます。
ただし、上記はあくまでも理系学部全体の平均値ですので、お子様が行きたい大学、また学部や学科によっても学費は異なります。進路が決まったら早めに確認しておきましょう。
また、複数の大学を受験したり、滑り止めの大学の入学金を納める必要があったりすることもあり、入学前の費用も考えておかなくてはなりません。
実験やレポートの負担が大きい理系の学生はアルバイトも限定されます。お小遣いやスマホの通信料金などをアルバイトで稼ぐ学生も多いのですが、理系に進学する場合は難しい場合もありますので、引き続き生活費を負担すると考えていた方がよさそうです。
また、理系に進学した場合には大学院に進学する割合も文系より高いといわれています。大学院に進学する可能性も考え、大学在学中に進学資金を準備しておくことも視野にいれておくと良いでしょう。
自宅から通う場合は、学費以外には交通費程度を考えておけばよいのですが、自宅外通学となる場合にはさらに生活費や新生活準備金がかかります。
当初は自宅通学を考えていたとしても、行きたい学部や学科の関係で自宅外通学になる場合もあります。念のため、自宅外通学にかかる費用も確認しておきましょう。
- 私立大学理系の学費は、4年間で約520万円。学部によっても金額が異なるので調べてみよう
- 実験やレポートの負担が大きい理系の学生はアルバイトも限定されます。アルバイトに頼り過ぎないようにしましょう
- 大学院に進学する可能性も考慮しておきましょう