教育費

奨学金と教育ローンの「違い」と利用上の「注意点」は?

大学進学を控えた子供がいます。ある程度のお金の準備はしていたのですが、足りないので奨学金か教育ローンを利用しようと思っています。奨学金と教育ローンの違いと、利用する上での注意点などを教えてください。
(Tさん・男性・48歳)

奨学金は子どもが借りて、子ども自身が返済する。滞納すれば問題が発生

奨学金を借りる場合、返済は卒業後に子どもが責任を持って行うことになります。万一滞納した場合は、場合によっては一定期間、信用情報機関に登録されますので、将来、自動車ローンや住宅ローンなどを借りることが難しくなる可能性もあります。

奨学金の滞納は、子どもの将来に影響を与えるものですので、借りる場合は返済計画を立て、きちんと返せるかどうか親子でよく検討しましょう。卒業後も、子どもまかせにせず、きちんと返済しているか情報を共有しておくことが必要です。場合によっては親が負担をするということも必要かもしれません。

まずは返済不要・利子がかからない奨学金を検討しよう

教育費が不足する場合、奨学金や教育ローンを利用する方が多いでしょう。

教育ローンは利子がかかりますので、まずは奨学金を借りることを検討します。奨学金には利子がつかないものや返済不要のものもありますし、一般的に教育ローンよりも利子が低めだからです。

奨学金は、大きく分けて給付型と貸与型があります。

給付型奨学金は返済不要ですが、貸与型奨学金は、卒業後に返済義務があります。
また、貸与型奨学金には、利子が付くもの、利子が付かないものがあります。

代表的なものが日本学生支援機構(JASSO)の奨学金です。

JASSOの奨学金には、給付型奨学金の他、貸与型奨学金もあり、無利子で利用できる第一種奨学金と、有利子の第二種奨学金があります。

JASSOの奨学金でいえば、まずは返済不要の給付型奨学金を検討し、利用できない場合には利子がかからない第一種奨学金、それも利用できない場合には第二種奨学金を検討しましょう。

それぞれの奨学金を利用するには、家庭の経済状況や学業への意欲や成績などの要件があります。申し込めば利用できるというものではありません。

また、高校在学中から申し込みができる「予約採用」だけでなく、大学入学後でも申し込みができる「在学採用」もあります。在学中に教育資金が不足しそうになった場合には、在学採用を申し込むと良いでしょう。

また、JASSOの奨学金だけでなく、進学先の大学や、居住する自治体でも奨学金を設けていることもあります。まずは利用できる奨学金がないか、情報を集めてみましょう。

奨学金が間に合わない場合は教育ローンを検討

1つ、注意しなければならないことがあります。それは、奨学金の振り込みが始まるのは入学後だということです。

入学金や前期授業料など、入学前に必要なお金が足りない場合は、教育ローンを利用しなけばなりません。また、教育ローンは、親が借りて、親が返済するものです。教育費の負担が大きすぎると老後の生活が立ち行かなくなる可能性もあります。老後資金がきちんと確保できるよう、返済計画はきちんと計画して確実に返済するようにしましょう。

また、入学金や期授業料などの納付時期は、合格発表後の数日~数週間以内などと時期が指定されていますので、入試の前から早めに準備しておくことが必要です。

なるべく金利が低いローンを探し、早めに審査を申し込んでおくとスムーズに手続きができます。

奨学金と教育ローンの「違い」と「注意点」は?
  • 奨学金は、進学する子どもが借りるもの、教育ローンは親が借りるもの、という大きな「違い」があります
  • 奨学金には、返還不要のものや利子がつかないものもありますので、まずは奨学金を借りることができないかを検討しましょう
  • 奨学金の振り込みが始まるのは入学後であることに注意。入学金や前期授業料など、入学前に必要なお金が足りない場合は、教育ローンを検討しましょう