ふくしまライフプランニングオフィス
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【はじめてのiDeCo】自営業・フリーランスの加入手続き書類の書き方は?

年金手帳とねんきん定期便

個人型顎堤拠出年金「iDeCo(イデコ)」に加入しようと思って、いざ申し込み手続きを!

と思ったものの、

『書類がいろいろあってどれに書くのかわからない』

『どうやって記入すればいいの?』

と悩んでしまって進まない・・・ということはありませんか?

実は、加入書類の書き方は、職業によって細かいところが違っていて悩むことも多いのです。

今回は、自営業・フリーランスの方などの第1号被保険者の方のために、iDeCoの具体的な加入手続き方法について、解説していきます。

この記事の執筆者ふくしまかなみは、ファイナンシャルプランナーであり、確定拠出年金の専門資格である、DC(確定拠出型年金)アドバイザーとして、iDeCo関係の記事を多数執筆、相談業務も行っています。

自営業・フリーランスがiDeCoに加入するべき理由

自営業・フリーランスの方は、厚生年金に加入している会社員や公務員の方と比べると、正直なところ、もらえる年金額は少ないです。

20歳から60歳まで40年間国民年金に加入していて満額の老齢基礎年金をもらえるとしても、月に6万5千円程度、年間では78万円程度です。

自営業は定年がないといっても、老後資金足りるの?と不安になる金額ですよね。

自営業やフリーランスが公的年金の上乗せをしたい場合の有力な候補として、国民年金基金というものがありますが、iDeCo(個人型確定拠出年金)に加入する方も増えています。

国民年金基金とiDeCoは併用できるからです

自営業・フリーランスの方は、第1号被保険者

iDeCoに加入する際は、自分が国民年金の第〇号被保険者なの?ということが重要になります。

自営業・フリーランスの方は、第1号被保険者になります。

ここで、第1号被保険者について確認しておきましょう。

第1号被保険者の方とは、ご自身で国民年金保険料を払っている方です。

具体的には、下記のような方です。

  • 税務署に開業届を出して事業を行っている20歳から60歳までの日本在住の個人事業主(フリーランス含む)(※)
  • 学生(昼間は大学や専門学校に通っている)の方などで20歳から60歳までの日本在住の方

(※)第2号被保険者(会社員や公務員)の配偶者が、個人事業主として開業届を提出したけれど、まだ売り上げが少なく第2号被保険者の扶養の範囲内なら、第3号被保険者の場合もあります。配偶者の勤務先規定を確認する必要があります。

iDeCoに加入できる第1号被保険者とは?

国民年金保険料を納付していない方は、iDeCoに加入することはできません(障害基礎年金を受給している方を除く)。

昼間大学等に通っている20歳以上の学生の方も第1号被保険者ですが、学生納付特例制度を利用して保険料の納付を猶予されている方はiDeCoに加入できないということになります。

経済的な事情で国民年金保険料の支払いを免除されている方も、iDeCoには加入できません。

  • 第1号被保険者の配偶者で、国民年金保険料を納付している方はiDeCoに加入できる!

自分が何号の被保険者かどうかわからない方はこちらもご参考に。

なお、2022年5月からは、法改正により加入制限年齢が拡大します。
60歳を超えて国民年金に任意加入している方で65歳未満の方も加入できることになる予定です。

第1号被保険者がiDeCo加入の際に必要な書類は?

第1号被保険者の方がiDeCoに加入する時は「個人型年金加入申出書」をiDeCo口座を開設する金融機関に提出しましょう。

金融機関によっては、本人確認書類などが必要になる場合もあります。

第1号被保険者の方がiDeCoに加入する時は「個人型年金加入申出書」を提出すればOK

第1号被保険者の「個人型年金加入申出書」の書き方

申し込み手続きの書類を書こう、と書類が手元にある方は、すでにiDeCoに加入する際の金融機関(運営管理機関)を決めたということですね。

まだ決めていない人は、こちらの記事をご参考に!

事前準備するもの

  • 「年金手帳」や「ねんきん定期便」で自分の基礎年金番号を確認
  • 掛金を引き落とす金融機関の口座番号
  • いくら掛金を出すのか決める

記入事項

申出者の欄 氏名、住所、電話番号、
基礎年金番号、生年月日、性別を記入。
被保険者の種別  第1号被保険者にチェック
掛金引落口座情報 ◇ゆうちょ銀行以外の場合
自分の名義の金融機関名、支店名、
預金種別、口座番号を記入

◇ゆうちょ銀行の場合
通帳記号、通帳番号を記入。
加入申出書の2枚目に、金融機関の
届出印を押印するのを忘れずに!

掛金額区分 ◇毎月一定額を掛ける場合は左側に☑
↑初めての方におすすめ

月額5,000円から68,000円の間で
1,000円刻み
で掛金を決めて記入

(国民年金基金に加入している方、国民年金の付加年金を納めている方は合算して上記の範囲内の金額)

◇納付月と金額を指定する場合は右側に☑
但し、別途計画書を提出する必要あり

企業型確定拠出年金の加入履歴 過去にサラリーマンだった場合のみ。
企業型確定拠出年金の加入状況に応じて☑

以降は記入不要です。

第1号被保険者の掛金は月額5,000円から68,000円の間で1,000円刻みで設定。

年額だと60,000円から816,000円の間。

但し、国民年金基金に加入している方、国民年金の付加年金を納めている方は、iDeCoとの合算額で月額5,000円から68,000円。

もし、記入する際に間違ってしまったら、二重線で消して訂正印を押しましょう。

わからないことがあったら、申し込みの金融機関のコールセンターなどに問い合わせて聞いた方が良いでしょう。書類に不備があったら書類が戻ってきて再提出が必要な場合もあります。すると、その分加入の時期が遅くなってしまいます。

記入が終わったら、受付金融機関に提出しましょう。申込書類と同封されている封筒に入れて郵送(切手不要)という金融機関が多いようです。

書類を提出したら、口座が開設されるまで約1~2か月待ちましょう。

受付金融機関によっては、それまでに申込書受付の知らせが届く場合もあります。

iDeCo口座が開設されたら、口座番号とパスワードが記載された書類が郵送で届きます。

口座番号やパスワードは、iDeCo口座にネットでログインしたり、コールセンターに問い合わせたりする場合に必要なので、大切に保管しておきましょう。

【自営業・フリーランスの方】iDeCo(イデコ)加入書類のまとめ

まとめ

・第1号被保険者の方は「個人型年金加入申出書」だけ提出すればOK!
・掛金額区分は、毎月一定額を掛ける方がコツコツ投資になる上、別途計画書も不要で手軽。

・第1号被保険者のiDeCo掛金は月額5,000円から68,000円
(国民年金基金と併用可能。但し、国民年金の付加年金との合算額で上記の範囲内)

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