ふくしまライフプランニングオフィス
iDeCo&NISA

【はじめてのiDeCo】専業主婦(夫)・扶養内パートの加入手続き書類の書き方は?

年金手帳

個人型顎堤拠出年金「iDeCo(イデコ)」に加入しようと思って、いざ申し込み手続きを!

と思ったものの、

『書類がいろいろあってどれに書くのかわからない』

『どうやって記入すればいいの?』

と悩んでしまって進まない・・・ということはありませんか?

実は、加入書類の書き方は、職業によって細かいところが違っていて悩むことも多いのです。

今回は、第3号被保険者の方のために、iDeCoの具体的な加入手続き方法について、解説していきます。

この記事の執筆者ふくしまかなみは、ファイナンシャルプランナーであり、確定拠出年金の専門資格である、DC(確定拠出型年金)アドバイザーとして、iDeCo関係の記事を多数執筆、相談業務も行っています。

専業主婦(夫)・扶養内パートは、iDeCoに加入するべき?

専業主婦(夫)・扶養内パートで働く方は、そもそもiDeCoに加入するべきなのでしょうか?

専業主婦(夫)または扶養内パートという立場である方は、国民年金の第3号被保険者です。

(※)第2号被保険者(会社員や公務員)の配偶者が、個人事業主として開業届を提出したけれど、まだ売り上げが少なく第2号被保険者の扶養の範囲内なら、第3号被保険者の場合もあります。配偶者の勤務先規定を確認する必要があります。

国民年金の〇号被保険者って何?という方はこちらもご参考に。

なお、2022年5月からは、法改正により加入制限年齢が拡大します。
60歳を超えて国民年金に任意加入している方で65歳未満の方も加入できることになる予定です。

あまり現実的ではないかもしれませんが、例えば、20歳から60歳まで、40年間ずっと第3号被保険者だったという方は、満額の老齢基礎年金をもらえるとしても、月に6万5千円程度、年間では78万円程度です。

第3号被保険者の方は、自分で国民年金保険料を支払う必要が無いのですが、老後資金として足りるの?と不安になる金額ですよね。

日本の年金制度のモデルケースとして、サラリーマンの夫と専業主婦の妻の2人で生活することを想定して設計しているので、確かに夫婦合わせたら、ほぼなんとか老後生活が成り立つのかもしれません。

専業主婦(夫)・扶養内パートの方がiDeCoに加入するメリットは?

iDeCoは、公的年金の上乗せのための制度ですし、加入する際には手数料もかかります。

また、iDeCo口座を維持管理するための手数料もかかりますので、第3号被保険者の方は加入するメリットが少ない、という考え方があるのも事実です。

ただ、iDeCoで投資信託を運用して、手数料以上に利益が出れば、そんなに気にならないという方や、確実に自分名義のものとなる老後資金が欲しいという方には選択肢となるでしょう。

iDeCoで運用した商品に利益が出ても、課税されないのはメリットですね。

また、パートで働いている方は、所得税のかからない年収103万円以下で働いている方もいれば、所得税はかかっても厚生年金保険料を払わなくていい130万円(会社によっては106万円の場合もあり)の範囲内で働いている方もいらっしゃると思います。

年収103万円から130万円(106万円)の扶養範囲内で働く方にとっては、iDeCoに加入することで掛金が全額所得控除となり、所得税・住民税を節税できますので、加入するメリットはあるでしょう。

※住民税は年収100万円を超えるとかかりますので、厳密には年収100万円を超える方には掛金を掛けている間の所得控除での節税メリットが発生します。

第3号被保険者の方がiDeCoに拠出できる掛金額は、月額5,000円から23,000円の範囲で、1,000円刻みで設定できます。

公的年金以外に老後資金を作りたい場合は、他にも「つみたてNISA」や個人年金保険、NISAを利用した株式投資などもありますので、自分に合った方法を選ぶと良いでしょう。

つみたてNISAやNISAで運用益が出た場合も、iDeCoと同様、運用益に課税されません

iDeCoは、始めたら60歳まで掛金を引き出すことが出来ませんし、手数料もずっとかかることを考慮して加入しましょう。

第3号被保険者がiDeCo加入の際に必要な書類は?

第3号被保険者の方がiDeCoに加入する時は「個人型年金加入申出書」をiDeCo口座を開設する金融機関に提出しましょう。

金融機関によっては、本人確認書類などが必要になる場合もあります。

第3号被保険者の方がiDeCoに加入する時は「個人型年金加入申出書」を提出すればOK

第3号被保険者の「個人型年金加入申出書」の書き方

申し込み手続きの書類を書こう、と書類が手元にある方は、すでにiDeCoに加入する際の金融機関(運営管理機関)を決めたということですね。

まだ決めていない人は、こちらの記事をご参考に!

事前準備するもの

  • 「年金手帳」や「ねんきん定期便」で自分の基礎年金番号を確認
  • 掛金を引き落とす金融機関の口座番号
  • いくら掛金を出すのか決める

記入事項

申出者の欄 氏名、住所、電話番号、
基礎年金番号、生年月日、性別を記入。
被保険者の種別  第3号被保険者にチェック
掛金引落口座情報 ◇ゆうちょ銀行以外の場合
自分の名義の金融機関名、支店名、
預金種別、口座番号を記入

◇ゆうちょ銀行の場合
通帳記号、通帳番号を記入。
加入申出書の2枚目に、金融機関の
届出印を押印するのを忘れずに!

掛金額区分 ◇毎月一定額を掛ける場合は左側に☑
↑初めての方におすすめ

月額5,000円から23,000円の間で
1,000円刻み
で掛金を決めて記入

◇納付月と金額を指定する場合は右側に☑
但し、別途計画書を提出する必要あり

企業型確定拠出年金の加入履歴 過去にサラリーマンだった場合のみ。
企業型確定拠出年金の加入状況に応じて☑

以降は記入不要です。

第3号被保険者の掛金は月額5,000円から23,000円の間で1,000円刻みで設定。

年額だと60,000円から276,000円の間。

もし、記入する際に間違ってしまったら、二重線で消して訂正印を押しましょう。

わからないことがあったら、申し込みの金融機関のコールセンターなどに問い合わせて聞いた方が良いでしょう。書類に不備があったら書類が戻ってきて再提出が必要な場合もあります。すると、その分加入の時期が遅くなってしまいます。

記入が終わったら、受付金融機関に提出しましょう。申込書類と同封されている封筒に入れて郵送(切手不要)という金融機関が多いようです。

書類を提出したら、口座が開設されるまで約1~2か月待ちましょう。

受付金融機関によっては、それまでに申込書受付の知らせが届く場合もあります。

iDeCo口座が開設されたら、口座番号とパスワードが記載された書類が郵送で届きます。

口座番号やパスワードは、iDeCo口座にネットでログインしたり、コールセンターに問い合わせたりする場合に必要なので、大切に保管しておきましょう。

【専業主婦(夫)・扶養内パートの方】iDeCo(イデコ)加入書類のまとめ

まとめ

・第3号被保険者の方は「個人型年金加入申出書」だけ提出すればOK!
・掛金額区分は、毎月一定額を掛ける方がコツコツ投資になる上、別途計画書も不要で手軽。

・第3号被保険者のiDeCo掛金は月額5,000円から23,000円

カテゴリー